「僕は先生の絵の大ファンなんです。展示会にも毎回お邪魔させてもらってまして」
「それは嬉しい。実はね、私もあなたの歌のファンなんですよ」
そう言って先生はにこやかに笑った。
「あなたの歌はいくつか拝読しております。若いのに情深く、鮮やかな表現をなさる」
「先生に気に入っていただけていたなんて恐縮です」
僕はありがたいのと畏れ多いのとで頭を下げた。
先生はさらに僕の歌を二、三取り上げて評し、
「このインタビューも、美しく仕上げてくださいね。あなたの歌のように」
と言って締めたので、どう返事したらいいのか窮した僕はまた、恐縮ですと言って頭を下げた。
「で、僕が紹介したいのは、ですね」
また話をインタビューに戻すため、僕は鞄から取り出した先生の画集を繰って目当ての絵を探し始めた。
「それは嬉しい。実はね、私もあなたの歌のファンなんですよ」
そう言って先生はにこやかに笑った。
「あなたの歌はいくつか拝読しております。若いのに情深く、鮮やかな表現をなさる」
「先生に気に入っていただけていたなんて恐縮です」
僕はありがたいのと畏れ多いのとで頭を下げた。
先生はさらに僕の歌を二、三取り上げて評し、
「このインタビューも、美しく仕上げてくださいね。あなたの歌のように」
と言って締めたので、どう返事したらいいのか窮した僕はまた、恐縮ですと言って頭を下げた。
「で、僕が紹介したいのは、ですね」
また話をインタビューに戻すため、僕は鞄から取り出した先生の画集を繰って目当ての絵を探し始めた。