「改めまして、皆様、よろしくお願いいたします」



 どう関わっていくのか、ということはまだわからない。



 けれど……この人たちと出会って、思ったこと。



 ――大化の改新を、この目で見てみたい。



 その思いの炎を、今は消さないようにしたい。

 せっかくこの時代に居るのならば、私は私自身で、この時代の、この場所で起きることを見たい。

 少しくらい、そんな思いがあっても許されるはずだ。



 シイナ、サノ。こんなことを思っても、いいでしょう?



 返事は期待していない、確認を取るような問いかけに、答える声はやはりなかった。

 無言は肯定だと、誰が言い出したんだっけ。









 そんな考え事をつらつらと脳内で繰り広げてはいたけれど。

 私は心をこめて、彼らに再び、深く礼をとった。