長い沈黙を破ったのは 彼だった。 「 ありえねぇ! 」 吐き気がする!と騒ぎ出した彼は あたしが飲んでいた水を一気飲みして ”あ~生き返る!”と大きく息を吐いた。 「 ところで、貴方の名前は? 」 「 ・・・神崎麗華[カンザキ レイカ]です 」 「 米原龍弥[マイハラ リュウヤ] 」 「 アンタには聞いてないわよ 」 「 お前に言ってねーよ 」 3度目の喧嘩が始まると 紫さんが息を整えながら あたしの耳元でボソッと呟く。