温かくて優しい表情からは
思ってもいなかった言葉が
私の心を突き刺した。
「教授は、ミュシャをが憎いのですか?」
「まさか!私の生徒の中で、もっとも優秀大切な弟子の一人だったよ。
もちろん、君も。
だから、こんな現状になってしまったのが、私自身つらい。
最近、あの時のことをよく思い出すんだ。
・・・もう歳かな。」
教授の憂いた瞳。
吸い込まれるようなグリーンアイズ。
きっとこの瞳で、わたし以上に、いろんなものを見てきたに違いない。
「ありがとうございます。
教授・・・そろそろ時間ですね。
わたし・・・行きます。
お会いできて、本当に良かった。
教授のご活躍を、日本から応援しています。」
「GOD BLESS YOU」
教授は、悲しげに言った。