薬指なんて彼女に決まってるじゃん。
細さが同じって手繋がなきゃ分かんないじゃん。




結局あたしゎ
どれがいいのか、とか聞かれるわけでもなくただ指のサイズだけを測ってあきの後ろをちょこちょこついて行っただけじゃないか。






もしかしたら
あたしの事好きなんじゃないかって
ただの勘違いだったじゃん。



あきの気持ちに気づかないように
じゃなくて
ただたんに自惚れてただけなんだ。






分かり切ってたことなのに
何でこんなに悲しいの?








あたしたちの距離ゎ
離れたままだったんだ…。








あたしゎあきのチャリの後ろに乗りながら静かに涙を流した。