「お前なあ、どこでもいー。って…。」


「だって田無知らないもん。」


「知らないくせによく田無好きー!なんて言えるよな。」


「うるさい。好きなもんゎ好きなのっ!」



こんなとき、
あきが好きだから田無も好きなのって
堂々と言えたらどんなにいいだろう。

こんなこと思ってるなんて
分かるはずもなく

「ぢゃあ、俺の買い物付き合ってくんね?」

なんて平然と言ってくる。



でもあきが買い物なんて珍しい。
またいつものように公園で
喋るのかと思った…。


ちょっと寂しいけど…。


「何?服買うの?」


「ちげーよ。プレゼント。女ってなにほしがるのか知りてーから。お前一応女だもんな?」


あきゎクスクス笑いながら言ってくる。


だけどあたしゎ平常心を保てない。