私は、ベッドに寝転んだ。
はぁ、もうやだ。
ただでさえつまらない高校生活。
彼氏が居るとちょっとは楽しく思えた。
なのに、 なのに...
「はーああああぁぁぁ」
私は大きなため息をついた。
「フッ」
急に笑い声が聞こえてビックリしたのはつかの間。
坂井くんが、カーテンを開けて私の方を見ていた。
「どうしたの?大きなため息ついて」
坂井くんは、優しく笑って私に問い掛けた。
急な問いに私はビックリして少し固まってしまったけど、
すぐに元にもどって
「彼氏に浮気されちゃいましたああああああ!」
なんて、無理に笑って言ってみた。
「…………」
あれ、なんで沈黙?
なんで、坂井くんが、悲しそうな表情をするの?
坂井くんは、別に関係無いのに。
どうして、申し訳なさそうな顔をするの?
「さ…かい…くん?」
私の呼び掛けでハッ と我にかえったようだった。
「ごめん…なんか…ごめん………」
待って。
待ってよ。
なんで、
坂井くんが
謝るの………?