「なーつきーっ」


私は坂本夏樹

私には幼なじみが二人いる。

1人は私の隣の家の
橘葉月
可愛からモテるけど
女子には、好かれてないみたい―…


もう1人は私の向かいの家の
杉村崇
私はわからないけど
カッコイイらしい。
皆からの人気者
羨ましい限り。
まぁ実は私の彼氏。


てことでさっきから私の名前を呼んでいるのは、幼なじみの葉月。
葉月の方を見ると
頬をふくらませ
こっちを睨んでいる

あちゃー
ありゃそうとう怒ってんな―…

「ごめん、何?」

わたしが話しかけるとわざとらしく


「さっきから呼んでるんだけどなあ~」

なーんて言ってきた
苛々たまるような
言いかたして―…


「だからごめんってば」

まぁ私は正直、葉月が怒った時は好きじゃないけど―…

「もーいいよー!」


と言って葉月は
私を置いて歩いて言った

「ごめんってば」

私は棒読みで
葉月に謝った


「そんな棒読みで言われたって許しませーん!!」

葉月は、こっちを
向くことも無く言った
「まじごめん!で、なんかよーだった?」

葉月はいきなり話を変える私に呆れたようにため息をついた

「まぁーいいよ。てかね!!重大発表!」

いきなり私の方を向いて私の肩をガッと掴んだ

「うわ―…なに?―…」

私は、驚きながら言った

「崇にね!彼女できたって!」

葉月が興奮しながら私に叫んだ

私は持っていたカバンを落としてしまいそうなぐらい焦った


「…は―…?」

何??聞き間違い?

「だーから!崇に彼女が で き た っ!」

私が崇と付き合ってる事は、葉月に教えてなかったから
葉月の冗談だと思った。

「なんの冗談??」

私はクスッて笑いながら葉月を見た


「は?だって昨日見たんだもーん!崇と、陽奈ちゃんがキスしてる所~♪」

状況がよく解らない


陽奈、佐々木陽奈
私の親友。
陽奈は、私と崇が付き合ってる事を知ってるいる。


私は、葉月を置いて学校へ走った


「ちょ!夏樹!?」