「んなわけねぇーだろ。
昨日の夜から熱出してたみたいで
双子の近くで世話したまま
寝ちゃって、今ではアイツのほうが
高熱出しちゃってんだよ」




「えッ?友梨が?
なんであんた手伝って
あげなかったのよ。
サイテーね」



電話越しにドスの聞いた声で
言ってくる




「ちげーよ。アイツ、全部
自分で抱え込んで。
オレには一言も言わなかったんだよ。
だから、朝になるまで気づかなかったんだよ。
まったくアイツは…」




「わかった。とりあえず、悟と雪耶も
連れて行くわ。ちょっと待ってて」





「おぉ。わりーな。じゃ」