「はぁ、疲れたぁ…」


そういって、部屋に入ったのは夜の12時。


もうこんな時間かぁ…
楽しい時間っていうのは、早くすぎるものね……。


その時、ふとあることを思い立って隼人の部屋に向かった。


私はまだプレゼントをもらってない。


いや、わざわざいって、よこしなさいなんて言えないけど…
でも、くれるっていってたのだ……


私は楽しみにしていた。


だから、隼人の部屋に向かった。


ーーーートントン


部屋にたどり着くと戸をたたいた。


「…………」


返事はない。


どうしよう?


そう思いながらも、私の手は隼人の部屋の扉を開けていた。


もう消灯していて、暗い部屋に隼人は眠っているようだった。


なにを思ったのか、私はそっと眠っている隼人の顔をみる。


隼人の顔も綺麗に整ってて、イケメンだよね。
寝てるのかぁ……


なら、キスしてみようかな……?


だって、冗談だったのかもしれないけど、してほしいっていったんだ。
それで、少しは償えるかもしれない……


って、本当にそんな理由なのかな?


もしかして…私、隼人のことが好きになったのかな?


そう思ったけど、首を振った。


今から、キスをするのは償うため!


そう、自分に念じをかけて、そっと唇にキスをした。