そして、放課後になった。
「さぁ、いこうぜっ!」
「う、うん」
そう言ってさり気なく手をつながれた。
どうしたの、隼人?
いったい、どうしたの?
あ、もしかして、華雷が学校休んでるからとか?
ありえそう…
でも、まぁいっか。
少しの間隼人と話してなかったし…
「隼人…寂しかった?」
「ん? そりゃな、いつもいたはずのお前が居なくなったんだぜ? 寂しかったよ」
「そっか…」
やっぱり、そうだよね…
分かってたけど、どう償えばいいんだろう?
少しの間だったけど…隼人をおいて消えてしまった。
「ごめんね…」
知らないうちにそんな言葉を口にしていて、さらには涙まで出てきてしまった。
「おまえのせいじゃねぇーよ」
「でも……!」
「舞華はなにも悪くないんだから、なくなって」
隼人は笑ってる。
「でも、隼人に寂しい思いをさせちゃった…」
「大丈夫だって」
「何か償わないと……」
そう言うと、隼人がうれしそうにこういった。
「じゃあ、キスして?」