「水龍」


お母様の声だ。


後ろを振り返ると、前にみた華雷も使っていた魔法が今まさに、こちらにむかってきていた。


名の通り、水の龍。


そうだ、私もヴァンパイアなんだから…


とりあえず、守らなきゃ…


「シールド!」


私達の周りには半球のシールドができた。


それによって、水龍は水となり飛び散った。


なるほど!
頭の中でイメージしたものが形になるわけね。


なら…


「雷」


そう一言頭で空から降る雷をイメージする。


すると、雷は本当に降ってきて、お母様めがけておちる。


すごい…
こんなことができるんだ……


「煙幕」


つづいて、そうくちにして、私達はひたすら走る。