「圭太も、やっぱりヴァンパイアなの…?」
彼はハッとしたように、目を閉じて、ついには手で顔全体を覆い隠してしまった。
いやいやいや…
もう、見ちゃったからね?
今更隠しても、意味ないわけでね…
「ねぇ、どうなの?」
私は自由になった体を起こして、体制を立て直す。
そして、そっと圭太の手に自分の手を重ねた。
震えてる…
さっきから、ずっと圭太は震えてる……
「何が、そんなに怖いの?」
私はなるべく優しくそう聞いた。
そうでもしないと、圭太が壊れてしまいそうだったから……
「大丈夫だよ、私が居るからね」
そう告げたとき、彼にまた腕を引っ張られた。
本日2回目。
「きゃっ……!」
またバランスを崩してしまった。
って、引っ張られたんだから仕方ないよね?