「君は悪くないよ。そう、それで…君は知らないうちに僕の前から消えていた。きっと、華雷が連れ出したんだろう。彼もまた僕のことを嫌っていたからね」


とにかく平然に話す圭太。
きっと、苦しいのを隠してる……


「でも、君だけは違った。僕のことを大切に想ってくれた」


そういい微笑む。


その顔のまま衝撃的な一言を告げる。


「君のこと、捕らえたくなかった…でも、こうしないと殺されてしまいそうだったから……」


「えっ……?」


殺されてしまいそう?
そんなに、嫌われてる?
私のお母様ってそんな人なの?


「君には優しいよ。だから、愛してあげてね」


圭太が苦しそうに胸を押さえはじめる。


「どうしたの?!」
「ご、ごめん…少し、休めば、大、丈夫だか、ら……」
「で、でも……」


そう言っても、無駄なことはわかった。


何か、病気なのかな?
だったら、くすりかな?
でも、休めば大丈夫っていってるし……


少し私の頭は混乱して焦っていた。