そのまま、私は飛行機へとのせられ、次に地に足をついた時には夜になっていた。
「姫、ここがあなたの本当の家です」
そう言って、指を刺された方を向いた私は驚いてしまった。
「ここ、が…?」
本当にお城だった。
他に表しようがない。
私、こんなとこにすんでたの?
ぜんぜん、記憶にないのに…
「さぁ、行きましょう姫」
私の手をひく圭太。
もう、どうすることもできないから仕方なく従った。
そして、歩き始めて10分後ぐらいにやっと、お城についた。
門をくぐってから、すごく歩いたよね…?
おかしいよね……何のための道だったの?
私はそんな庶民的なことを考えていた。
「姫、どうぞ」
圭太が扉を開けた。
私は意を決っして、お城の足を一歩踏み入れた。
『おかえりなさいませ、姫様』
一斉にそう声がかかった。
周りをみると、メイドや召使達が私の方を見て膝をついて頭を下げていた。