ここは大人しく持って帰らないと、梓はあーだこーだってすぐ説教してくるから。
こんなマンガは気が狂っても読まないけど、明日面白かったよとか当たり障りないことを言っておけば大丈夫でしょ。
「ちょっと、サラっ!!
絶対読んでよね!!」
「はいはい。
また明日ねー」
ガラガラと教室のドアを閉めた瞬間、『ほんっとに、もう』と、梓の呆れる声が聞こえてきた。
今日も無事に自宅に帰りつき、私の1日はもうすぐ終わろうとしていた。
ベッドに入り、目を閉じた。
その瞬間――。
落ちた――。
暗い、暗い
闇の底へ……
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