「あの、急に『悪魔の教育係になれ』って言われて、『はい、わかりました』って答える人がいると思いますか?」


いるわけないよね!!


「その話、普通に断りますので」


それじゃ。 とシキに告げ、ソファーから立ちあがった。



「それはなりませぬ」


「……は?」


え、ちょっ!!!!


突然、私の後ろから2人の執事が現れ、グイっと肩を押さえつけられまたソファーに座らされた。


「ちょっと!! なにするんですか!?」


執事達の力は半端なく強い。


どんなにジタバタ暴れても、私の体はピクリともしなかった。


「この契約書には、すでにサラ様直筆のサインを頂いております」


そう言ったシキは、ジャケットの内ポケットから一枚の用紙を取り出した。


テーブルの上に置かれた用紙を覗きこむと……


「……え、どうして?」