「ただいま…」


帰宅すると玄関に教授の靴があった。

帰ってきてるみたいだ。


「お、おかえり~」



「今日早かったの?」



「昨日頑張ったおかげで~」



「あ、そうなんだ…
なんかいい匂いする・・・」



靴を脱いでリビングへむかう。


「今日は俺が晩飯作ってみたりした」


「え~!おいしそう!」


テーブルにはなんだかおしゃれなスープとサラダと
これまたおしゃれにもりつけられたライス。


しかもご丁寧にフォークとナイフもならべてある。


「あとハンバーグ焼くだけだから」


「やった、ハンバーグ♪」


上着を脱いで携帯をかくにんすると、早速マネージャーからメール。


明日は朝9時いりか・・・

予定より2時間も早い。


マネージャーにすぐに返事をしてソファーにもたれた。


途端に襲い掛かってくるめまい。


なんだろう・・・

貧血・・・?


段々と目の前が暗くなるのがわかる。

視界がくらくてせまい。

目がキューッとなるかんじ。


そのままソファーの上に倒れこむ体勢になった。


もちろん意識はないまま。