そんな複雑な思いをしているとは知らない先輩は、僕をそっと抱きしめた






……………





先輩???





こんなことしたら僕、耐えらんないですよ






「大丈夫だよ…」






なにが大丈夫なんです、先輩??





この状況は僕的に大丈夫ではないと思いますよ、、、







「先輩、僕は先輩にその気があると思っていいんですね?」



「ふぇ??」



先輩は凄く間抜けな声を出した


「その気って??」


僕を抱きしめるのをやめて先輩は僕の顔を見た





この先輩は天然をこしてる……




「先輩ってよく天然って言われませんか?」




「天然??私別に天然じゃないから言われないよ」(ニコ)



ニコって………


やっぱ天然をこしてますね;;




「はぁーなんか先輩のせいで言う気なくなってしまいましたよ」


「ん??」


もう少し先輩と話してから僕の気持ちを伝えたほうがいいみたいだし



「先輩、お時間を無駄にしてすいませんでした。それと、僕のことは"悠斗"って呼んでください、"浬音先輩"」


「悠斗くん…??」


「はい、よくできました。ご褒美に僕のアドレス教えてあげますよ」


そういって僕は携帯をだした


先輩も戸惑いながら携帯をだしてお互いの連絡先を交換した


「それじゃ、僕は戻りますね。後で連絡しますね」


僕は先輩に微笑んでさっき自分で閉めた鍵を開けて廊下にでた