「いい加減起きな!?休みだからってダラダラしてないで」
あと少しでお昼だという起きるにしては遅すぎる時間にお母さんの声が部屋に響く。
「んー待ってあと少しだけ…」
眠すぎるアタシは寝ぼけ半分で返事を返す。
「もうっ勝手にしなさい」
と一言言ってさっていくお母さん。
相原 咲 14才
(あいはら さき)
夏休み真っ只中
胸くらいまでのセミロングのストレートな髪の毛に、身長が150㎝しかないという小柄で明るい性格の咲。
中3で3年間続けてきた部活も引退し、受験生だというのに得に勉強もせずダラダラした生活を送っている。
行きたい高校もなければ、これと言った将来の夢もない。
ただ普通に恋して普通に結婚して普通に幸せになればいいかななんて思ってる。
「お母さん、おはよう」
ベッドから起き上がり、お昼ご飯を食べにリビングにおりる。
「おはようぢゃないわよ。毎日毎日夏休みに入ってからダラダラしてばっかりぢゃない。受験生なんだから少しは勉強したら?」
「わかってるわかってる。そのうち勉強するから」
お母さんの小言を適当に流し席についてご飯を食べる咲
夏休みに入ってからは、ずっとこんな調子だ。
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