――ミーンミンミンミーン
蝉がなく。とても激しく。そしてうるさくうざったい。
そう。今日から…夏休み!
明日は愛結と結衣と3人で海に行く予定。だから 気合いを入れて明日の準備…のはずが…。
「あぁ…つい!暑すぎ!何で夏休み入ったばっかでこんな暑いの~しかもまだ午前ですよ~」
ほんと何もしたくなくなる。
そんな時…。
―ピロリロリン♪
『…はい』
『おう。俺』
俺って…。
『悠星?どしたの?』
『あのさ、今から遊園地行かね?』
遊園地?誰と。
『誰と?』
『は?俺とお前に決まってんじゃん』
『何で私?他にいるでしょ』
『まぁいいから。今から30分後に迎え行くから支度しとけよ』
『えっ…ちょ…まっ……』
プツ…プープープー…
…て、私まだ行くとか言ってないし…
―ピーンポーン
ガチャン
「はい」
「よ!」
「ちょっと待っててーリビングにいて」
「おう」
つか本当に行くんだ…
「いいよ」
「んじゃ、行くか」
―ガタンゴトン
「どこの遊園地?」
「えっと…富○急」
「うわぁ…あそこ超恐いじゃん…」
「大丈夫だろ」
「どうかなぁ…」
「俺がいるし」
「え…」
「…んだよ」
「別に…」
………。
空気重…。何か話さなきゃ…。
―プップ
バスを降りると目の前が遊園地だった。
「わぁー…遊園地とか久しぶり!」
「何だかんだ嬉しそうじゃん」
「そりゃ遊園地は楽しむとこだし!」
「素直じゃねえな」
「悠星に素直じゃないだけでみんなには素直だもん」
「意味分かんね」
「いいよーだ」

…そんなこんな会話やら乗り物乗ったりしてるうちにすぐ帰る時間になった。1日が短く感じてしまうくらいだから何だかんだ楽かったんだと思う。

―ガチャン
「今日はありがとう」
「おう」
「送ってくれちゃって…ごめんね」
「いいよ、すぐそこだし」
「そか。じゃまたね」
「おう」
「あ…のさ」
「ん?なぁに?」
「い…や、何でもない。またな。おやすみ」
「うん。おやすみ」