―悠星―
「はぁ…」
千穂を見送った後、もう一度ベンチに座った。
俺はどうしてこういつも同じなんだろうか。
俺に告白してくる奴もいるが全部断っている。
なぜなら…そう。
俺は自分が好きになった奴以外は付き合ったりとかしないようにしてるから。
けれどたった今、俺は世界で一番好きな奴に振られた。
「どうしたらいいもんかな…」
はぁ…と溜め息をつくと俺は冬の夜空に浮かぶ転々とした星を眺めながら俺は決心した。
「忘れる…か」
そう夜空に言い放った後、ベンチから立ち上がり自分の家へ向かった。