電話をしてたから気づかなかった。 もう家の前だ。 「ただいまぁ。」 「おっかえりなさい!!」 「うん、ちょっと出かけるから。」 お母さんにそれだけ言って、バッグを取って外に出る。 バッグの中にある鏡に手を伸ばす。 「あ、腫れてる…。」 最悪だぁ…。