居心地の悪さにボリボリと頭を掻いて、溜め息をつく。


なんで朝っぱらからこんな気分を味わわなくてはならないのか。


ていうか、私の回りには何故こういう奴が多いのだろうか。



「……と、に、か、く! 九条がどう思っていようと、蟠りが残るままじゃ私も答えなんか出せない。」


そう言い放つと、九条はバツの悪そうな顔をする。

キレーな顔が、少し歪んだ。


けれど、次の瞬間には晴れ晴れとした顔に変わる。


「……分かった。俺も男だ。お前に堂々と交際申し込めるような、いい男になってやるよ。」


だから、待っててくれよ! と、笑った。


つられて私も笑顔になってしまう。