九条のおかげで、見るも無惨な状態になった短い髪をなんとか戻そうと必死に手櫛で髪を梳く。
その様子を、当の本人はニヤニヤしながら見ていた(性格わりぃなコイツ。
「お前、ホントカワイイよ。小動物みてぇ」
笑いながら、またもや私の髪をグシャグシャと乱していく。
(誉められてんのかバカにされてんのかわかんないんだけど……)
不機嫌な表情で九条を見ると、満足そうに笑う。
普通はその笑顔にズキューン! とかするんだろうけど、今の私にはバカにしているようにしか見えない。
更に強くなった手の力に、文句の一つでも言おうとした瞬間。
「………麻垣?」
その様子を、当の本人はニヤニヤしながら見ていた(性格わりぃなコイツ。
「お前、ホントカワイイよ。小動物みてぇ」
笑いながら、またもや私の髪をグシャグシャと乱していく。
(誉められてんのかバカにされてんのかわかんないんだけど……)
不機嫌な表情で九条を見ると、満足そうに笑う。
普通はその笑顔にズキューン! とかするんだろうけど、今の私にはバカにしているようにしか見えない。
更に強くなった手の力に、文句の一つでも言おうとした瞬間。
「………麻垣?」