高校に着くと、人垣ができていた。


私服から、奏鈴の制服を着たグループ、他校まで、様々な女の子達が必死になって中を覗こうとしている。


……これじゃあ、入れないじゃん。


折角届けに来たのに、呆気なく立ち往生?


………否。



私はしぶといのさ!


……って、そういう訳じゃ無いけど。



ともかく、水陽が困ってるだろうし、早く行かなきゃ。


……けど。



なんとか人垣に入り込もうとするも、女子パワーに呆気なく撃沈。



「………うぅ……水陽ぅぅう………」



何だか泣けて来る。