ふわふわの巻き毛をゆらして、稚世は私に詰め寄る。


志島君は私の足元辺りのベッドに腰掛けた。(足踏んでる……。怒ってる、らしい。



「本っ当、腹立つ! 雛乃が溺れたの見て、大半の女子がエラソーに含み笑いよ!? 何時からそんな事になってたの!?」


ばふっ、とベッドに八つ当たりする稚世の拳は、真っ白になるくらい握られてて。


私以上に、憤慨しているんだと、感じた。


「今日が、初めてだよ。あそこまで大胆なのも、嫌がらせも。」


困ったもんだよねー、と笑えば、志島君が踏んでる足をぺしっと叩いた。


「……笑えない。馬鹿だろ、麻垣。」