このクラスの女子は水陽の超大ファンが多数を占めている。


私が水陽の妹だとか、ばれた日には大変なんだろうなー………って、あ、アレ……………


「ち、稚世…………。ど、どうしよう……!」


「は?」


「もし、皆に私が水陽の妹だって、ばれたら……」


血の気の引いた私を見て、硬直する稚世。


数秒見つめ合う。


「……………雛乃……」



ぽつりと稚世が私を呼ぶ。


「……………ご愁傷様」



「……裏切り者。」