「………ねぇ、麻垣さん。時間割は?」


「……あ、数・英・物理・古典・保体・現国だよ…」


「ありがと」



流石にいたたまれなくなって、つい『雛乃』にどうでもいい会話を投げかける。


しどろもどろな『雛乃』は、少し俺にびくびくしてて。


………はぁ、早く休み時間にならないのかな。


ハルのあの煩い喋りが急に恋しくなる。