「心配すんなって。ケイはヒナの居るクラスだし、担任もオレの兄貴だから。」


そういって、俺の肩を叩いたのは、ハル。


前の学校では、俺にストーカーがついてしまい、ハルと一緒に転校する事になってしまったのだ。


……正直、不安は無いって言ったら嘘になる。


前の学校での、『芸能人』の俺だけを見るあいつらのあの期待した瞳が、ちょっとしたトラウマになっていたから。


そんな心配を見透かしたように、ハルが笑う。


「大丈夫だって。ここにはすくなくともヒナや兄貴が居る。本当のお前を受け入れてくれるって。」