「信頼とあっさり感の差ですよーだ!」


ねーっ! と稚世と顔を合わせれば、さらに水陽が膨れる。


「…………ヒナのバカヤロ」


水陽のいじけた呟きが聞こえた途端、盛大に志島君が吹き出した。


「あはははは――ッ!! 本当、面白いよ。流石ハルの妹だね。」



………わ、笑った…。


朝の志島君をしってる者は、全員が信じられないような顔。


もちろん、私も。



「……ははっ、退屈しなそうだね。君達がいれば。」


志島君は、そういって微笑んだ。


まるで、今までの警戒や威嚇を解いた、猫みたいに。