水哉兄ちゃんは、うちの兄弟の中で1番年上。


水哉兄ちゃんの決定には、水陽や私、もう一人の兄とお姉ちゃんも逆らえない。


「水哉兄貴……。」


水陽の手が離れる。


……助かった。


「いつも言ってるだろ? 仲が良いのは結構だが、雛乃に迷惑はかけるなって。あんまり迷惑かけたら雛乃に嫌われるぞ。」


「う……。ご、ゴメンな、ヒナ。」


しおらしくなる水陽。


うーん、流石水哉兄ちゃん。