止めてくれたのは志島君。



メシアだ! 救世主だ! なんて喜んだのも束の間。


「やだね。久々の再開だし、もっとヒナと一緒にいる。」


水陽はなおも擦り寄って来る。



――ひー、いい加減にしてよー


女子の目線が冷たいよー




何故か稚世はいないし。裏切り者ぉー!!




「………はぁ。いい加減にしろ、ハル。」


聞き慣れた声が降って来る。


……あ、水哉兄ちゃんっ!