「み、水陽―――ッ! 離せぇっ!」



そう、この声の主こそが、私の兄、水陽だ。


「ピンポンピンポーン! ヒナにいってーん! 正解は俺だよー」


ぱっと手が離される。


「いてて………、何すんだよ、ハル。」


真横から聞こえた声。


おそるおそる右を見ると。


「し、志島くん……」



うわああああ!


どうしよう、アイドルにたんこぶ作っちゃったぁああ!!



「ご……っ、ごめんなさ―――!!?」