バカだね、私は。


結局、自分自信に傲って、大切な友達を怒らせた。



(――、私が、)


あんな事言わなければ良かった。


ごめんなさい、ごめんなさい…。



「――っ、志島くん…」


それでも、見たくなかった。


あの、悲痛な表情を。


でも、そのせいで彼を傷つけたのは、変えようの無い事実な訳で。



……後悔は、消えないんだ。




膝を立て、顔を埋める。


まるで、道に迷ってどうしようも無くなった子供みたいに。


(……強ち間違いでもないか、な)



溢れた涙がスカートの白黒を濡らしていく。


ぽたり、ぽたりと。