「あ…」
「ゴメン、遅くなった。あとは…」
 ドアから出てきた志之居君が、キックで残った1匹を吹っ飛ばすと、とたんにアタシの身体から力が抜け、ぺたんと廊下に座り込んでしまう。
「大丈夫?!」
 とたんに、左肩の痛みがズキズキし始める。