その瞬間だった。
 剣の長さが短くなり、赤い光を帯びる。長さにして、刃渡り15センチほど。
 そして、気がつくと立ち上がっていた。
 剣を逆手に持ちかえ、左手をゆっくりと下ろし、摺り足で間合いを一気に詰める。