バン、と隣の教室のドアがはじけ飛び、背の1メートルもない、鋭いツメの悪魔が姿を現した。
 その数、ゾロゾロと出てくる7匹。
「しっ、志之居君っ!」
 まずい、手の震えが止まらない。
 さっきの話の後だからか、志之居君がいないからか。