「食べる、って…人を、食べるの?」
「そういう種族もいる。悪魔って言っても、いろんな生物、いろんな種族がある。」
 それは、なんとなく分かる。いや、分かってた。
 けれど…
「俺たちが、死ぬ、っていうことに対面してるの、ちょっと分かった?」
 声にならなかった。極力自然に頷くつもりが、どうにも自分で思うくらいに不自然な相づちになってしまう。