机3,4個分くらいしか離れてない距離で、睨め付ける悪魔と対峙する志之居君は、微動だにせずその場へ立ちつくしていた。
「志之居! 何やってる!!」
 担任の裏返った叫び声。それを合図にしたのか、人間離れした太さの腕を悪魔が振り上げる。
 悪魔が手を振りおろすのを最後まで見ることが出来ず,思わず目をそらす。
 耳に飛び込んでくる破砕音。