「正直、アタシもそーゆーイメージ。」
「はっきり言うね。」
 ぉ。こんな笑い方もするんだ。
 正直、他の男子との表情とかは気にしてみたことないけれど。
「あ、でもね。そーゆー笑い方もするんだなぁって。」
「これでも普通にまだ16歳の高1なんだけど。」
「分かってる分かってる。結構違うな,って。二日間だけしか知らないけどね。窓開けて窓際で堂々と音楽聞いてたり、ポケットからチェーンは出てたりブレスレットはしてたり。」
「まぁ,この程度ならすぐに隠せるし…そんな目立つもんでも…。」
「それだけそんなイメージがないもん。すっごい優等生っぽいし!」
「ないない。むしろ追試も受けてるくらいだよ。」
「えっ、マジで?!」
 再試験とか追試とか赤点とか、イメージが湧かなさすぎる。