「えっと……こーゆーこと言うとオカルトっぽく見られるからイヤなんだけど…その……早瀬さんの中に別のモノがいる」
「別のモノ,って……」
 アタシは取り憑かれてる?!とかそーゆーことを思う一方で、確かにオカルトくさい。
「それって、アタシに霊が取り憑いてる,みたいなの?」
「霊,か……まぁ,とにかくそれを今日,心の臓へ近い場所へ貼って寝て欲しい」
「しんの…ぞう……? ああ,つまり胸に貼れ,ってこと?」
「まぁ,そういうこと」
 あんまり信じられる話じゃない。どんどんあやしい話になってきた。