「分かったの?!」
「とりあえず簡易的なんだけど対応策を用意するよ。そうだな……放課後,掃除終わって10分後,隣の選択教室へ来てくれるかな。それまでに用意しておく。まぁ,クラブに差し支えるようなら昼休みでもいいんだけど……」
「あ,放課後でいいよ」
 どうせクラブなんて出たことない。それにしても、対策,って、気になる。
「あ,ゴメン,ちょっと俺,用事があるから、また…」
「用事?」
 こんな時間に?という思いと、普段から何か用事とかで動いてるようなイメージがない。
 おそらくそこまでアタシが考えたとは思ってないけれど、志之居君は苦笑いしてみせた。
「ま、まぁ、続きはまた放課後ね。」