「じゃー、お母さん先に体育館に行くから
千夏は教室間違えないようにね」

「間違えないよ!子供じゃないんだから」

お母さんは、心配そうに体育館へむかった。

「えーっと、何組だろ?張り紙はどこ?」

っと、キョロキョロ見回すと、靴箱に
張り紙が貼ってあった。

でも、すごい人だかりだ。

「うわ、これ入るのは無理だなぁ」

っと、遠目で見ながら人が減るのを待っていた。

「おはよ~、千夏!何組だった?」

「っあ、おはよ~!さーちゃん!」

後ろから、声をかけてきたのは幼馴染の
神崎 さゆりちゃんだった。