爽やかに握手を求められ手を伸ばすと

突然

横から腕を引っ張られよろついた



「、わっ……」



力強い腕に引っ張られ
その主が誰なのかと見上げる


背中まで伸びた黒髪を束ね
ほんの少しだけ前髪を出した、これまた長身の男性

彼もまたフレーム無しの眼鏡をかけている



「こいつに近付くと…喰われるぞ」


「え…、それってどういう…」
「やだなぁ東條くん。なに言っちゃってるのさ」



私の言葉を遮るように
紫苑君は割り込んだ



そして…