「なにブツブツ言ってんの?」



ここに連れて来てくれた彼(解りやすいよう『前髪さん』と呼ぼう)の一言で我に帰る

「さあ、いらっしゃい。俺らの生徒会へ…」

そう言って彼は扉を開く

生徒会ってどんなとこなんだろう


私は意を決して足を踏み入れた

バタンッ!!
「よう…」


入ってすぐ目に入ってきたのはあの男だった


「あの…貴方に呼ばれたんですが」

「俺が…?」


「あらら…会長、こんな可愛い子をナンパしてきちゃったの?(笑)」


深い紫色の髪…長身…バイオレットな眼鏡
かすかに微笑むイヤミのない笑顔


この人カッコいいな。

「よろしくね♪僕は紫苑一哉(シエン カズヤ)
君の1年先輩、2年3組だよ。」