「ほらひなた!ダッシュ!」

「えぇ!待ってよぉ~」


走ること10分。

何とか学校に到着。


ただ、10分も走ったせいか私の目に涙が溜まる。



「またそんな顔して。笑え!とにかく笑え!」

「ぅん・・・。笑う」


そう言うと望はクシャクシャと私の頭を撫でた。


“好き”

こういう時、改めて自分の気持ちを実感する。