肩を震わせ、
涙声で小さく発する少女。

少女の目の中には
漆黒の"絶望"と
白濁の"希望"、そのふたつが
揺らいでいた。


「あんたに捕まってる場合じゃ、
ないのよ…」


父や母、兄弟。
そして最愛なる彼氏の存在。