「お、そーだった…」




 あわててタバコを携帯灰皿にしまい、代わりにポケットから取り出したのは棒付きのリンゴ味のキャンディ。



 
「これ、口止め料な」




 
 急にポイッと投げられ、地面ギリギリでなんとかキャッチ。



 

「おー、ナイスキャッチ。」





 そう言った先生は、すでにもうキャンディを口にくわえていた。