「…他の奴らには言うなよ」



 
 人差し指を口にあてて、黙っとけ、というジェスチャーをする。





「そーですねぇ、成績あげてくれるんだったら☆」




 
 ちょっとふざけて言ってみる。



 

「それはお前の頑張り次第だな」





 それだけ言うと、元々誰とも話してなかったかのように、校舎の入り口へと向かっていった。